成長制御学研究室

成長を司る分子・細胞の不思議に迫る


亀井 宏泰 (助教)

この研究室では主に『脊椎動物の胚成長や将来の体質を規定する要因は何か』という疑問に対して、ゼブラフィッシュや培養細胞等を使って発生学・分子生物学・内分泌学・生理学のアプローチで答えを見つけていきます。現在、取り組んでいる主要な研究プロジェクトは以下の二つです。

1). 追いつき成長を制御する分子機構の解明

動物の発生・成長は後天的要因の悪化により遅滞しますが、遅滞要因の除去で成長度の急速な回復(追いつき成長=Catch-up growth)が見られます(図1)。この課題では、体成長を促すインスリン様成長因子(IGF)シグナルがいつ、どこで、どのように変化して追いつき成長が成立するのかを調べています。

2). 胚の成長と将来の体質を繋ぐ仕組みの解明

胎児期の著しい成長遅滞やその後の急速な成長の追いつきは将来の体質変化(疾病率増加等)と関係します。この課題では、成長遅滞や追いつき成長を誘導する環境要因の変化が、様々な組織の形成に関わる幹細胞(神経堤細胞:NCCs, 図1において青色でラベルされている細胞群)の活動や運命決定に与える影響を調べています。

図1.  成長遅滞や追いつき成長時の成長曲線とゼブラフィシュ胚における神経堤細胞。

 

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