植物系統進化学研究室

植物進化の謎を解く!


小藤 累美子 (助教)

陸上植物は4~5億年前に現われ、コケ植物、シダ植物、種子植物へと進化してきたといわれていますが、いまだ多くの謎があります。

植物の共通祖先が陸上に進出する際に、外界から内部を保護する表皮や、重力に逆らい自らを支える多細胞の体を作り出したことが、現在生きている植物の比較からわかっています。 私たちは、陸上植物の基部で分岐し、祖先的な形質を現在も持っているコケ植物のヒメツリガネゴケで、被子植物の形態形成に関与する遺伝子、例えば花器官をつくる遺伝子や、表皮をつくる遺伝子、茎の内部の層構造をつくる遺伝子などの働きを調べています。

花をつくらない植物がもつ生殖器官である造精器・造卵器がどのようにつくられるのか、どのようなメカニズムで雄と雌のどちらの器官をつくるか、コケ植物での共通性はあるのかにも着目しています。

現在研究している植物は、ヒメツリガネゴケ、コマチゴケ、ツノゴケ、ヒカゲノカズラ、ゼンマイ、たまにフリージアです。

 

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