生命現象を「生体分子から細胞、個体,そしてそれらの進化まで含めた統合システム」として捉え、生命の謎を探究する「生物科学コース」。動物・植物・微生物やそれらを構成する細胞・生体分子を用いた多くの実験を通して,緻密な観察力,鋭い洞察力,加えて精巧な論理的思考能力を養うことができます。多くの実験や実習を通して,生命科学の深淵な魅力に触れることで,生命現象に潜む本質的原理と生物の多様性を生み出したダイナミクスを解明することを目標とします。そして,得られた成果を社会のために生かす研究者・技術者・教育者の育成をめざしています。
コースのご案内
Couse
海洋生物資源コース
地球上の大部分の面積を占める海洋と,それに繋がる陸水や森林は多種多様な生命を生み,育んでいます。海洋生物資源コースでは,海・里・森といった水圏・陸圏で見られる生物とそれを取り巻く環境を対象に,『分子・細胞・個体から生態系レベルまで』をカバーする幅広い分野の生物学や環境科学を学びながら科学的な視点,方法論,分析技術,思考法を身につけます。また、能登町に新設された能登海洋水産センターでは,地域ならびに国際社会の水圏生命科学分野や水産増養殖分野で活躍できる人材育成を目指し,立地を活かした実習・課題研究に取り組んでいます。
教育目標
多くの実験・実習を通して、生きた個体や細胞にふれながら生物学の面白さを体験する実物教育に重点を置いています。実践的なトレーニングを通して、自然を素直に理解する力を養い、専門・応用を問わず、また将来の職業の種類を問わず、社会に大いに貢献できる高い能力をもった人材の養成を目標とします。
卒業生の70%以上はさらに高度な学問レベルを身につけるため大学院博士前期(修士)課程へ進学し、学問を追求する研究職、生物学を教える教員、研究開発や生産管理などに携わる技術職などを目指しています。大学院に進学しない4年卒の学生の就職先は、製薬・食品会社等の営業職、教員、公務員などがあります。